WHERE SOUND LIVES Vol.1 -POSY Cafe&Pizza-

# 導入事例-WHERE SOUND LIVES-

— 最高のひとときを音が整える。POSY Cafe&Pizza –

この記事で紹介しているスピーカー

Electro-Voice EVID-S5.2XB

5インチ サーフェスマウントスピーカー / IP65 防水・防塵対応

屋内外を問わず多様な用途に対応する高性能2ウェイ・フルレンジスピーカー。IP65の防水・防塵性能とマリングレード・アルミニウムグリルを採用し、日光・塩害・湿気に対して高い保護性能を発揮する。過酷な環境下でも音の輪郭と情報量を損なわない点が最大の特長だ。さらに最大80度の角度調整が可能なUブラケットを標準装備し、設置自由度と施工性にも優れる。BGMからフォアグラウンドミュージック、音声補強まで対応し、レストラン・バー・テラス・ホスピタリティ施設など幅広い空間で採用されている。

周波数特性(-10 dB)55 Hz – 20 kHz
周波数特性(-3 dB)90 Hz – 20 kHz
最大SPL(1m)108 dB(ピーク 114 dB)
公称インピーダンス8 Ω(最小6 Ω)
低域トランスデューサー5.25インチ(122 mm)
高域トランスデューサー0.75インチ(20 mm)
指向角(-6 dB)水平 90° × 垂直 90°
トランス70V / 100V(最大60W)
コネクター着脱式ロック付き4ピンユーロブロック
(送り配線対応/最大対応ケーブルサイズ:12AWG[2.5 mm²])
耐候仕様対応(Weatherized)
保護等級IP65(IEC 60529準拠)
製品サイズ(H×W×D)255 × 180 × 148 mm
製品重量3.2 kg

ドラムで鍛えた耳が、最高の音を選んだ。
POSY Cafe&Pizzaオーナー 伊澤寛之氏に聞く

ミュージシャンとして20年。ピザ職人として10年。
2026年4月19日、愛知県西尾市に自身の店を開いた伊澤寛之氏が、Electro-Voice導入の経緯とその理由を語る。


伊澤寛之(いざわ ひろゆき)
POSY Cafe&Pizza オーナー/ドラマー/ピザ職人。西尾市出身。20歳からドラムを本格的に始め、バンド活動と並行しながら30代でピザの世界へ。鎌倉のレストランでピザ部門を担当後、2026年4月に地元・西尾市で独立開業。
Ocean Band / The SMILE Ship PARADE / tin roof cat / junna & mushroom の4バンドで活動する現役ドラマー。

原点は、ドラムだった。


ドラムから始まった話

伊澤氏のキャリアは、ピザよりも先にドラムにある。16〜17歳のころ、トランスやテクノといったクラブミュージックに熱中し、大阪や東京のクラブシーンに足を運んでいた。友人の影響でブラックミュージックにも傾倒し、やがてQuestloveやThe Rootsといったアーティストを憧れの対象とするようになる。

ドラムを始めたのは20歳のころ。中学時代の同級生であるCafe GOOFYオーナー・荒川太一氏に「バンドにドラムがいない」と誘われたことがきっかけだった。大学卒業後は一般企業に就職し、平日は会社員として働き、週末はライブ活動を行う生活を長く続けた。途中、ドラム講師として指導にあたる時期もあったが、30代に入るころ、別のきっかけが訪れる。

「最初は断っていたんです。そこまでピザに興味があったわけではなくて。でも、ずっと誘ってくれて、やり始めたらすごく面白くなって」
—伊澤氏

友人が立ち上げた西尾のピッツェリアに誘われ、半ば押し切られる形でピザの世界へ入る。その後、鎌倉の大型レストランでピザ部門を約2年間担当し、東京へと活動の場を移した。そして2026年4月、地元・西尾市に自身の店「CAFE&PIZZA POSY」をオープン。現在も複数のバンドで活動を続け、ドラマーとして演奏を続けている。

「音楽もピザも大事」——開業に込めた思い


自分の店を持つにあたり、伊澤氏が最初から決めていたことがある。
「音響には妥協しない」ということだ。
カフェ兼ピザ店として、昼はゆったりと過ごせる空間を、夜や週末はDJイベントにも対応できる場として設計している。

「駐車場のドアを開けて、お客さんが降りた瞬間からストーリーが始まると思っていて。簡易的なスピーカーではなく、そこにカルチャーを感じられる音が欲しかったんです」
—伊澤氏

音に対してプロフェッショナルな耳を持つ伊澤氏は、機材選びにも時間をかけた。バンドメンバーを通じて紹介されたのが、OTAI RECORDのようすけ氏だった。


「エレクトロボイス以外、思いつかなかった」——耳で選んだスピーカー


実際に聴いて、耳で選ぶ

伊澤氏がスピーカー選びで最初に決めたのは、「実際に聴いて選ぶ」ことだった。OTAI RECORDの店舗に足を運び、複数のスピーカーを聴き比べ、自身の感覚に合うものを選定した。

「シンバルやスネアといった個別の音というよりも、どうしてもドラム全体に耳が向くんです。ドラムはフルレンジなので、シンバルからキックまで含めて、スピーカー全体のバランスがいいかどうかが自然とわかるんですよ」
— 伊澤氏

20年以上にわたり打楽器を演奏してきた経験から、その耳は音の輪郭や立ち上がりの速さ、各帯域の分離感に対して非常に敏感だ。複数の機材を比較試聴した結果、店内用には高域表現に優れたモデルを選定。屋外(駐車場・テラスエリア)には、防水・防塵性能を備えたElectro-VoiceのEVIDシリーズを採用した。

屋外(防水・防塵モデル)
Electro-Voice EVID-S5.2 XB
店内(高域の伸びと分離感を重視)Bowers & Wilkins 606 S3
サブウーハーJBL Stage 200P
アンプMarants M-CR612
設置・調整OTAI RECORD
DJライン入力端子あり(イベント対応可)

「屋外ならEV以外、思いつかなかった」

屋外スピーカーの選定において、ようすけ氏はElectro-Voiceを迷わず推した。防水・防塵性能を確保しようとすると、筐体は硬く・重くなりやすく、その結果、音の輪郭が鈍くなる傾向がある。しかしElectro-Voiceは、そうした環境対応モデルでありながら、音の情報量と輪郭感を高いレベルで両立している。

「防水仕様で音の輪郭や情報量をしっかり出そうとすると、エレクトロボイス以外は考えられませんでした。実際にあのエリア全体をしっかりカバーできていますし、パンチ感も十分にあります」
— ようすけ氏

取材当日、駐車場エリアで実際に音を確認したところ、開放的なオープンエア環境でも低域のキックはしっかりと体に届き、高域の抜けも明瞭に感じられた。隣接する住宅への配慮として、ロードサイド側の音量バランスも細かく調整されている。

セッティングは「耳で詰める」

機材を決定した後、ようすけ氏は実際に店舗に出向き、スピーカーの角度・位置・バランスを現場で調整した。空間の形状によって反射音は大きく変化するため、数値や図面だけで最終的な音を決めることはできない。好きなアーティストの楽曲や店の雰囲気に合うプレイリストを流しながら、耳で確認し、細かく詰めていく。

「お客さんが居心地よく感じるかどうか、店のコンセプトに合った音になっているかどうかを最優先に考えます。そのうえで、オーナーがどのような音楽的バックグラウンドを持っているかを把握し、そこから逆算していきます」
— ようすけ氏

伊澤氏のバックグラウンドがQuestloveやThe Rootsであること、ドラマーとして音の分離感や立ち上がりに強いこだわりがあることを踏まえたうえで、機材選定と調整が行われた。
「傾向がわかれば、方向性は自然と見えてきます」とようすけ氏は語る。


音が心地よい場所に、人が集まる。
POSYが目指すもの


目に見えないが、確かに響くもの

「音って、目に見えないじゃないですか。でも実は、すごく心に響くんです」——そう語るのは、ようすけ氏だ。料理やインテリアといった視覚・味覚の要素と並び、音響は空間体験において重要な役割を担っている。

実際、伊澤氏のもとには開業前からミュージシャン仲間が自然と集まり始めた。音が心地よい場所には、人が自然と集まる。それは、ライブに観客が引き寄せられるのと同じ原理だ。

「こうして今日も足を運んでいただいていますし、音が心地よいと自然と人が集まってくるんです。そこにいい音と、美味しい食事があって——そういう店を目指しています」
— 伊

マルシェ、DJイベント、昼飲み——

カルチャーが生まれる場所

POSY Cafe&Pizzaは、単なるカフェでもピザ店でもない。伊澤氏が描くのは、地域に根ざした“カルチャーの拠点”だ。昼はカフェとして、夜や週末はDJイベントやマルシェに対応できるよう設計されている。音響システムにはDJ入力端子も備えられており、屋外のElectro-Voice EVID-S5.2XBは、そのままアウトドアイベントでも活躍する。

「人がいるだけでなく、音楽があることで“何かが始まっている”空気が生まれるんです。そういう意味でも、シンプルで合理的な選択だったと思います」
— ようすけ氏

伊澤氏は現在も複数のバンドで活動を続けるドラマーだ。音楽の文脈で培った音への感度は、ピザ職人としての空間づくりにも確かに生きている。ミュージシャンが選んだスピーカーが店の空気をつくり、その空気が人を引き寄せ、やがて地域のカルチャーを動かしていく——その連鎖が、この店には息づいている。


飲食店オーナーへ——音響が変える、店の体験

今回の導入事例が示しているのは、音響が「あればいいもの」から「体験の核」へとなり得るという事実だ。伊澤氏のように音楽的なバックグラウンドを持つオーナーだけでなく、「居心地のよい店をつくりたい」「イベントに対応できる空間にしたい」と考えるすべての飲食店にとって、プロによるスピーカー選定と設置調整の価値は大きい。

この事例から得られること

  • 実際に聴いて選ぶ体験が、納得感につながる
  • 屋外環境においても、Electro-Voice EVID-S5.2XBは音の輪郭を損なわない
  • プロによる現場調整により、空間に最適化されたサウンドが実現する
  • 音響への投資は、滞在時間やリピートにも影響する

「言葉ではなく、ぜひ実際に体験してほしい」——伊澤氏はそう語る。音は、聴いて初めてわかる。
それは、食べて初めてわかる料理と同じことだ。

▲電気石窯で焼き上げる自慢のピザはイタリアンスタイル。軽やかな生地は一枚ペロリと平らげられる。ランチにも、ディナーにも、ワインやビールの相棒としても最高の一枚だ。
▲試作中というキャロットケーキをいただいた。シナモンとカルダモンが効いた生地は、コーヒーのおともとして最高だが、上に添えられたチーズベースのクリームが甘さをすっきりと切ってくれるため、食事の締めくくりに頬張る”ドルチェ”としても顔を持つ。

STORE INFORMATION

POSY Cafe&Pizza

GRAND OPEN:2026年4月19日(日)11:00〜
営業時間:11:00〜18:00
定休日:火・水
住所:愛知県西尾市下矢田町郷128-1
駐車場あり/テイクアウト対応

取材協力

OTAI RECORD


営業時間:11:00〜20:00
定休日:水曜日
※木曜日は出荷業務およびメール対応のみ
住所:愛知県北名古屋市弥勒寺西1丁目127
駐車場あり