WHERE SOUND MEETS “EV Reports” Vol.1 -1から始めるPA講座-
WHERE SOUND MEETS — EV Reports
音が、人を動かす。セミナーの熱気、ライブの高揚、イベントの一体感。このシリーズは、Electro-Voiceの機材が活躍した現場のレポートです。機材の性能だけでなく、その場にいた人たちの表情や反応を通して、”音が動いた瞬間”の手触りをお届けします。
「分からない」が「自信」に変わった夜。
1から始めるPA講座〜音響自分でやってみる!(初級編)〜 開催レポート
2026年5月22日(金)、名古屋・栄の「LEBEN by OTAIRECORD」にて、PA初心者向けセミナー「1から始めるPA講座〜音響自分でやってみる!(初級編)〜」が開催されました。K-Garage PRO DIVISIONは機材・運営サポートとして参加。当日の様子をレポートします。

大勢が集まった、あの夜のこと
DJとして活躍する方から、店舗オーナーさままで。集まった大勢の参加者さまは、音楽との関わり方も、抱えてきた悩みも、それぞれ違う顔ぶれでした。
会場となったLEBEN by OTAIRECORDは、名古屋・矢場町駅からほど近いB1Fのスペース。開始直後にお互いの自己紹介から始まり、参加者同士が自然と言葉を交わし、セミナーが始まってからも、真剣に聞き入りながらも笑顔が絶えない、和気あいあいとした空気が最後まで続きました。

第一部:「なぜつながるのか」から始める
第一部を担当したのは、PA・音響歴30年以上のスペシャリスト、小町康之氏(KEENFINITY)。「PAは難しそうで怖い」という先入観を払拭するところから、講義はスタートしました。
まず押さえたのは、音の信号の流れです。
① マイク → ② ミキサー → ③ スピーカー
この3ステップを軸に、各機材の役割、ケーブルの種類と選び方、スピーカーやマイクの「指向性」の考え方まで、専門用語に頼らず丁寧に解説が進みました。
さらに、現場で誰もが一度は経験する「ハウリング」の仕組みと対処法、電源を入れる・切る順番といった「基礎の基礎」も、実機を前にしながら確認。「知ってしまえば怖くない」という実感が、参加者の表情に少しずつ現れてきました。
💡 電源を入れる順番:ミキサー → パワーアンプ → スピーカー
切る順番はその逆。これを守るだけで機材へのダメージを防げます。
カフェライブ、DJセット、ソロライブなど、参加者それぞれの使用シーンに合わせた機材構成の考え方も紹介。「自分が使う場面ならこうなる」というイメージが、より具体的になっていきました。
第二部:8chのミキサーを、自分の手で動かす
実践編となる第二部のハイライトは、ドラム音源を使った8チャンネルのミックス体験。各チャンネルにはドラムキットの各パーツとベースが割り当てられています。
| 1ch | 2ch | 3ch | 4ch | 5ch | 6ch | 7ch | 8ch |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キック | スネア | ハイハット | フロアタム | タムタム | トップ L | トップ R | ベース |
フェーダーを動かしてレベルバランスを整えるだけでなく、左右の定位を決める「PAN」の調整やリバーブによる空間演出まで体験。同じ素材を使っても、まったく違うサウンドが次々と生まれ、会場には驚きが混じった歓声が上がる場面も。「音に個性がある」ことを、理屈ではなく体感として持ち帰れた時間になりました。


使用機材
当日はLEBEN by OTAIRECORD常設のEVOLVE 50Mに加え、K-Garage PRO DIVISIONからは以下の機材を持ち込みサポートしました。
| カテゴリ | 型番 |
|---|---|
| コラムスピーカー | EVOLVE 50M(LEBEN by OTAIRECORD常設) |
| パワードスピーカー | ZLX-12P-G2 × 2 |
| パワードスピーカー | EVIVA 12P × 1 |
| ポータブルスピーカー | EVERSE 8 × 1 |
| ダイナミックマイク | ND76S / ND76 / ND96 |
| ブロードキャストマイク | RE20 |



当日のお楽しみ:じゃんけん大会
豪華グッズが当たる参加者全員でのじゃんけん大会が開催され、会場の雰囲気をさらに温めてくれました。
また、名古屋で会いましょう
PA初心者向けのセミナーが、これほどの熱量で成立する。その事実そのものが、この日いちばんのメッセージだったかもしれません。
「分からない」を持ち込んで、「やってみよう」を持ち帰る。そんな夜が、また名古屋で開かれることを楽しみにしています。
K-Garage PRO DIVISIONは引き続き、Electro-Voice / DYNACORDを通じてこうした学びの場をサポートしてまいります。

司会:ようすけ氏(OTAIRECORD CEO)
講師:小町康之(KEENFINITY)
機材・運営サポート:K-Garage PRO DIVISION(キクタニミュージック)