WHERE SOUND LIVES “EV Case Stories” Vol.3 -en cafe-

# 導入事例-WHERE SOUND LIVES-

— 都会のど真ん中に、静かな革命を起こす -en cafe-

音も、食も、人を元気にする。
en cafe代表 眞野さつき氏に聞く

この記事で紹介しているスピーカー

Electro-Voice EVID-S5.2 W

5インチ サーフェスマウントスピーカー / IP54 耐候対応(ホワイト)

高性能な2ウェイ・フルレンジ構成の5.25インチ(133mm)サーフェスマウントスピーカー。IP54の耐候性能により、屋内はもちろん一般的な屋外環境でも安定した動作を実現する。独自のSmartMountシステムを標準装備し、水平90度・垂直45度の角度調整に対応。迅速かつ信頼性の高い設置が可能だ。BGMからフォアグラウンドミュージック、音声補強まで対応し、レストラン・バー・ホスピタリティ施設など幅広い空間に採用されている。ホワイト筐体により、内装に溶け込む洗練されたデザインも特長のひとつだ。

周波数特性(-10 dB)60 Hz – 20 kHz
周波数特性(-3 dB)85 Hz – 20 kHz
最大SPL(1m)109 dB(ピーク 115 dB)
公称インピーダンス8 Ω(最小 6 Ω)
感度(1W/1m)90 dB
低域トランスデューサー5.25インチ(133 mm)ロングストローク
高域トランスデューサー0.75インチ(20 mm)
指向角(-6 dB)水平 90° × 垂直 90°
入力対応75W
コネクター着脱式ロック付き4ピンユーロブロック(送り配線対応 / 最大12AWG)
耐候仕様対応(Weatherized)
保護等級IP54(IEC-60529準拠)
カラーホワイト(ブラックも選択可)
製品サイズ(H×W×D)255 × 180 × 151 mm
製品重量2.7 kg

健康と食のプロフェッショナルが、名古屋・栄のテレビ塔のすぐそばに仕掛けた「みんなに優しいカフェ」。スピーカーへの投資が、空間をまるごと変えた——その体験を語ってもらった。


眞野さつき(まの さつき)
株式会社bestie 代表取締役。en cafe オーナー。前職では現代のライフスタイルに合わせてリブートしたおはぎブランドを取締役として全国12店舗まで展開。食と健康の知見を活かしながら、2024年9月より名古屋・栄にen cafeを本格始動。栄養指導・食に関するセミナーも手がける。九州大学など研究機関との共同研究にも携わる。

おはぎから、カフェへ。
「みんなに優しい場所」を作るために。


おはぎ屋から始まったキャリア

眞野氏のキャリアは、一見カフェとは縁遠いところから始まった。現代のライフスタイルや健康志向に合わせてリブー
トしたおはぎブランドに感銘を受け、フランチャイズへオーガニック抹茶を導入、レシピ作成やオペレーション、現場の指導など実際の店舗運営に携わる。スポーツ選手にも支持されるアレルギー対応の商品開発や、栄養指導のセミナーも手がけてきた。
その後、縁あって名古屋・栄のカフェスペースを引き継ぐことになった。もともとアパレルショップ、ブライダルサロンと業態を変えてきた物件が、コロナ禍を経てカフェへ。眞野氏が新たなオーナーとして舵を切ったのが2025年9月のことだ。
どうせやるなら、「人に優しい、みんなに優しい 」がコンセプト。新しい時代に寄り添う店にしたい。その想いは今、心地よい音響が流れる空間となって、訪れる人を包み込んでいる。

「どうせやるなら、人に優しい、みんなに優しい何かをやりたいっていうのが、今でもこのお店のコンセプトです」
—眞野氏

店名「en」に込めた思い

店名「en」は、眞野氏が「一番短くて、みんなが読めて、スタイリッシュ」な言葉を探して辿り着いたものだ。もともとおはぎを扱っていたことから「丸い」イメージが好きで、みんなが集まる「円」をイメージした。しかし名前をつけてみると、エンジョイ、エナジー、エンリッチ——世界中に「en」から始まるポジティブな言葉があふれていることに気づいた。

「世界中の人がenって好きなんじゃん、って思って。最初はちょっと定番すぎるかな?って思ってたんですけど、やっと気に入り始めて」
—眞野氏

テレビ塔の隣、都会のマイクロバイオームへ

名古屋・栄のテレビ塔すぐそばに、眞野氏が作ろうとしたのは「都会のマイクロバイオーム」だ。キッズスペースを設け、子連れのママたちがゆっくり過ごせる空間を用意した。赤ちゃんが泣いても「元気な証拠だから全然いいよ」と迎える。誰もが安心して長居できる場所として設計した。

▲名古屋初!オーガニックコットンのスポーツウエアZANFT取扱店

面白いエピソードがある。近所の味噌屋さんが「絶対いいお味噌が育つから」と育てる豆味噌樽を置いていくようになった。生きた菌を扱うプロが、この空間の「空気感」を感じ取ったのだという。眞野氏はそれをマイクロバイオームの観点から「因果関係があるんじゃないか」と本気で考えている。

「音の調和の中に、子供たちや活気ある人々が集う。そこで多様な常在菌が運ばれ、循環し、空間そのものが浄化されていく。その心地よさに惹かれ、また人が集まる……。ここはまさに、目に見えない命が共鳴し合う『都会のマイクロバイオーム』だと感じているんです。」
— 眞野氏

栄養指導のメソッドから抹茶を看板メニューに据え、セロトニンを意識した食事設計を店全体に落とし込む。食と音、

2つのアプローチで人を元気にしたいという思いが、en cafeの根底にある。


一番最初にやったことが、
スピーカーを替えることだった。

「雑音スピーカー」との決別

en cafeを本格的に自分たちのチームで動かし始めた2025年9月1日。眞野氏がその日に向けて真っ先に動いたのが、音響の刷新だった。以前から柱の裏についていた小さなBluetoothスピーカーを、眞野氏は「雑音スピーカー」と呼んでいた。キッズスペースに赤ちゃんの声が響き、そこに雑音が混じると、せっかくの空間の心地よさが壊れてしまう感覚があった。

「一番最初に店のことでやったことが、スピーカーをつけてもらったことなんです。私は全然わからないから、予算これぐらいで、思うようにやっていただいて、って」
—眞野氏

白を基調とした店内の雰囲気を壊さないよう、スピーカーも白で統一。セミナーやトークイベントにも対応できるよう、ワイヤレスマイクシステムも組み込んだ。小音量でもしっかりと音の輪郭が届き、空間に溶け込む設計にこだわった。

スピーカーElectro-Voice
EVID-S5.2 W x4台
マイクワイヤレスマイク対応システム
設置・調整ようすけ氏(OTAI RECORD)
用途BGM再生・セミナー・トークイベント

ようすけ氏との出会い、そして機材選び

眞野氏とようすけ氏の出会いは、お店の集客や認知を上げるためのDJイベント企画がきっかけだった。共同経営のパートナーを通じて繋がり、やがて「音もできればいいものを揃えた方がいい」という話になっていった。

機材選びでは、女性客が多く子供も集まる空間に「男性臭い」機材は避けたいという眞野氏の感覚を尊重した。まわりに来るお客さんのグレードが高い分、適当なものは入れられない——その感覚とようすけ氏の提案が一致した。音量を絞っても輪郭がきちんと届き、白で空間に溶け込むデザイン。その条件を満たしたのがElectro-Voiceだった。

「女性オーナーが、音が違うとこんなに感じが変わるんだなって体感してもらえるとすごく嬉しいですね。しかもそれを言葉にできて、お客さんや従業員にもいい影響があるっていうのは、非常に強いなと思って」
— ようすけ氏(OTAI RECORD)

厨房のセンターで音が定位する

設置にあたってようすけ氏がこだわったのは、スタッフが過ごす厨房でも音がしっかり届くことだった。洗い物をしている場所でも左右がきちんと定位して聴こえるよう、スピーカーの位置と角度を細かく調整している。働く人が気持ちよく音楽を楽しめる環境が、接客の質を変えるという確信からだ。


空間が変わると、人が変わる。
音が整えるen cafeの毎日。


2025年のベストバイ

スピーカーを入れ替えてから、en cafeは変わった。お客さんが「空間が整っている」「落ち着いて仕事ができる」と言うようになった。子供の声が賑やかに響く中でも不思議と心地よさが保たれ、大人のお客さんが「ここでいい話をしよう」「大きな買い物はここでするといい」と感じて足を運ぶようになった。眞野氏は「去年買ったもので一番気に入っている」と言い切る。

「4つのスピーカーがどこにいても空間を整えてくれて、まず私がご機嫌でいられる。それが伝染してくれるといいなって思ってたんですけど、おかげさまでみんなが心地いいって言ってくれて、ガラッとお店が変わってきたなっていうのをすごく感じる日々なんです」
— 眞野氏

音はセロトニンを引き出す

眞野氏のメソッドは一貫している。食事から栄養を吸収し、セロトニンを分泌させ、人を幸せな状態へ導く。そこに音が加わったことで、そのメソッドはさらに完成に近づいた。食は内側からゆっくりと働きかける「内的アプローチ」だが、音は外から一気に空間ごと人の感情を動かす「外的アプローチ」だ。その2つが揃った場所こそが、en cafeだと眞野氏は言う。

「音楽って、みんながいっぺんに感動できて、セロトニンを出せる。食べ物は内側から変えていくんですけど、音は外から一気に届く。両方を整えられる場所がここなんです」
— 眞野氏


飲食店オーナーへ——音は、外から整える力がある

食で内側を整え、音で外側を整える。眞野氏はそのシンプルな掛け算を、名古屋・栄のど真ん中で毎日実践している。ようすけ氏はこう言う。

「Bluetoothスピーカーからの切り替えで、一番劇的な変化が感じられるのがこういうお店なんですよ。ベーシックな部分がガラッと変わるから。小音量でもちゃんと届く、空間を邪魔しない——それがElectro-Voiceの強みです」
— ようすけ氏(OTAI RECORD

「去年一番気に入った買い物」と眞野氏が笑う。音が、食と人と空間をひとつに束ねる——それがen cafeで毎日起きていることだ。

この事例から得られること

  • BluetoothスピーカーからEVへの切り替えで、空間の質感が劇的に変わる
  • 小音量・白筐体でも音の輪郭はしっかり届き、インテリアに溶け込む
  • ワイヤレスマイク対応で、セミナーやトークイベントにもそのまま使える
  • 働くスタッフの「ご機嫌」が、接客とお客さんの満足度を変える
▲抹茶・ほうじ茶ドリンクに加え、フードメニューも充実している。素材と調理法にこだわりながら、栄養バランスと美味しさを両立したワンプレートメニューが揃う。「食で人を元気にしたい」という眞野氏の思いが、そのままメニューに宿っている。
▲スターターにいただいた抹茶。眞野氏が「日本のスーパーフード」と呼び、栄養指導のメソッドの中心に据える一杯だ。微生物が豊かな大地で育った茶葉を使い、セロトニンの分泌を意識して選び抜かれている。香り高く、しかし口当たりはすっきりと軽やか。ざわついた気持ちをそっと落ち着かせてくれる、最初の一杯だ。
▲この日いただいたのはローストビーフプレート。しっとり柔らかくジューシーなローストビーフに、醤油の風味を活かした自家製タレがよく馴染む。彩り豊かなサラダ、根菜のピクルスとの相性も抜群で、ご飯の上にそっと添えられたなめ茸がまた嬉しい。「自然派・健康志向」と聞くと薄味で物足りないイメージを持ちがちだが、そんな先入観は一口で吹き飛んだ。食べ応えも満足度も、しっかりある。
▲食後のドリンクは、眞野氏厳選のローズ香るコンブチャシロップの炭酸割り。甘すぎず、ドライで香り高く、モクテルとしても楽しめそうな一杯だ。食事の邪魔をしない軽やかさもあり、食中に合わせても違和感がない。発酵由来の複雑な旨みが、食後の余韻をそっと整えてくれる。

STORE INFORMATION

en cafe

営業時間:09:00 – 18:00
定休日:毎日OPEN
住所:名古屋市東区東桜1-10-34 theBLDG 1034 2F

取材協力

OTAI RECORD


営業時間:AM11:00-PM8:00
定休日:水曜日 (木曜日は出荷業務および、メール対応のみとなっております。)
住所:愛知県 北名古屋市 弥勒寺西 1丁目127