From the Garage #02 -植物は光で育つ。人は光で日焼けする。楽器は光で老化する。
From the Garage -ガレージから始まる、私たちの話-
K-Garage PRO DIVISIONのメンバーが、製品への想い、業界への視点、事業部の日常を自分たちの言葉で綴るシリーズです。スペック表には載らない、人間くさい話をここから届けます。

こんにちは。K-Garage PRO DIVISIONの岩井です。
色黒の私が言うのも説得力があるのか無いのか分かりませんが、今日は紫外線のお話です。
日焼け。
シミ。
シワ。
おそらく、多くの方は紫外線と聞くと、人間への影響を思い浮かべるのではないでしょうか。私自身、若い頃はあまり気にしていませんでしたが、年齢を重ねるにつれ「紫外線って結構怖いな」と思うようになりました。
実際、紫外線は人間にとって決して無関係な存在ではありません。適度な紫外線はビタミンDの生成を助ける一方で、過度に浴び続けると皮膚の老化やシミ、シワの原因となり、少しずつダメージを蓄積させていきます。つまり、人間は光によって少しずつ歳を取っていくとも言えます。
では、楽器や音響機器はどうでしょうか。
植物は光で育つ。
人は光で日焼けする。
楽器は光で老化する。
今日はそんなお話です。
楽器もまた、光によって老化する
楽器は光合成をしません。植物は光を受けて成長しますが、楽器は光を浴びても育つことはありません。むしろ逆です。光を浴び続けることで、少しずつ劣化していきます。
ギターであれば、
- 塗装の変色
- トップ材の日焼け
- 接着剤の劣化
- 木材の乾燥
などが起こります。ドラムではラップや樹脂パーツの変色。キーボードやPA機器ではプラスチック部品の黄変やゴムパーツの硬化。気付かないうちに少しずつ進行していきます。

LEDなら安心なのか?
最近はLED照明が一般的になり、「LEDだから大丈夫」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに一般的なLEDは蛍光灯や太陽光と比べて紫外線量は大幅に少なくなっています。しかし、光による影響がゼロになるわけではありません。
実際に機材へ影響を与える要因は、
- 紫外線
- 可視光
- 熱
- 温湿度変化
など複数存在します。
「LEDだから絶対安全」ではなく、「ダメージを減らせる」というのが正しい理解かもしれません。
紫外線は、人も楽器も壊していく
真夏の直射日光を100とした場合、窓越しの日光でも相応の紫外線が存在し、蛍光灯からも微量ながら紫外線は放出されています。その影響は一日では分かりません。しかし一年、三年、五年と経過したときに違いとして現れます。
人間が少しずつ日焼けし、老化していくように、楽器や音響機器もまた、少しずつダメージを蓄積していくのです。

なぜMALONEYを扱うのか
私たちがMALONEY製品を取り扱う理由はここにあります。MALONEYは音を良くする製品を作っているメーカーではありません。
- ギターカバー
- ドラムカバー
- キーボードカバー
- 機材保護・安全対策に関わる製品群
どれも派手な商品ではありません。しかし、機材を長く良い状態で使い続けるためには非常に重要な製品です。
新しい機材を買うことは楽しい。でも、今持っている機材を守ることも同じくらい大切です。

10年後に価値が見える製品
私たちは普段、音の入口や出口には注目します。新しいギター。新しいスピーカー。新しいマイク。しかし、その機材をどのような環境で保管し、どのように守るかについて考える機会は意外と多くありません。
MALONEYは、そんな「機材を守る」という視点を提供してくれるブランドです。派手な製品ではありません。音が良くなるわけでもありません。SNSで話題になるような製品でもないかもしれません。
しかし、10年後。ケースから取り出した時の状態。塗装の艶。木材のコンディション。機材の美しさ。その時に初めて価値が分かる製品だと思います。
今日の売上ではなく、10年後のお客様の満足のために存在するブランド。それがMALONEYです。
植物は光で育つ。
人は光で日焼けする。
楽器は光で老化する。
だからこそ、守るという選択肢がある。
10年後に、お客様が「守っていて良かった」と思えること。
それこそがMALONEYの価値であり、私たちがこのブランドを取り扱う理由です。
最後に。もし10年後、MALONEYのカバーを掛けた楽器が綺麗なまま残っていたら、「ちゃんと守っていて良かったな」と思い出していただければ幸いです。そして、もし10年後も私がMALONEYの帽子でも被って歩いていたら、「岩井、まだ若作りしようとしているな」と笑ってやってください。
人間も楽器も、歳を重ねることは避けられません。でも、少しだけ丁寧に守ってあげることで、その時間をより良いものにすることはできると思っています。
K-Garage PRO DIVISIONでは、機材を販売するだけでなく、その機材を長く使い続けるための環境づくりについても提案していきたいと考えています。
岩井
